そして探求の旅は始まった・・・

   収集した鉱物を紹介するブログです

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岐阜県恵那市在住です。
最近は諸般の事情により(汗)、外国産標本を現金採集するのがメイン活動になってます。
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◆ ようこそ お越し下さいました ◆

 2007年夏より「鉱物」に目覚め、収集の旅に出ております。

 特に未加工の原石に魅かれ、美しい結晶鉱物には目がありません。

 学術的知識に乏しいので誤った記述があるかもしれませんが、その際はご容赦願います。

 月に1回くらいの頻度で”まったり更新”していますので、よろしくお付き合い下さい。


 尚、産地標記は購入店のラベルを参考に「独断」で記載しておりますので

 必ずしも正しいとは限りません。その旨ご承知おき願います。

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蛍石-07
20160124-b1.jpg


<  蛍石   Fluorite  >

[ 中国 湖南省 郴州市臨武県 香花鋪鉱山 産 ]
[Xianghuapu Mine, Xianghualing Sn-polymetallic ore field, Linwu Co., Chenzhou Prefecture, Hunan Province, China.]
 (L:51mm × H:34mm)


2014年の大阪ショーで購入した、香花鋪(シャンホアプ)のライトグリーン蛍石です。

私が好む標本サイズよりも少し小さめの標本なんですが、その抜群の透明度に惹かれて購入しました。まあ、小さいぶん価格がリーズナブルだったのも購入理由のひとつなんですけどね...(汗)

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この母岩の透け具合、ハンパないです。

蛍石が光学レンズに利用されていることは以前から知っていましたが、天然の結晶ではそこまで透明度が高いイメージはありませんでした。しかし、この結晶の透明度を見てしまったら「レンズとして使える」というのも納得できるというものです。

色合いは独特の薄い黄緑色。
よく見られる「蛍石グリーン」とはまた違う、落ち着いていて趣きのある和風な風合いで、個人的にはすごい好みです。

20160124-b4.jpg

結晶形はよくある六面体ですが、各辺には面取り(d面)が出ています。

さらによく見ると、その面取り表面には無数の細かい六面体結晶が形成されていて、この結晶が小さな六面体ユニットの集合で出来ていることがよくわかります。

本当ならば均一な表面にまで成長するハズだったんでしょうけど、何らかの原因で途中で成長が止まってしまったのかもしれませんね。

20160124-b5.jpg

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よく中国産蛍石で階段状に崩れたように結晶している蛍石を見掛けますが(ShangbaoとかRuyuanなど)、そういったタイプはこの標本以上に早めに成長が止まってしまったモノなのかもしれません。


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蛍石-06
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20151230-b3.jpg


<  蛍石   Fluorite  >

[ 中国 江西省 上饒市上饒県 産 ]
[ Shangrao Co., Shangrao Prefecture, Jiangxi Province, China. ]
 (L:110mm × H:53mm)


2012年の名古屋ショーで購入した、ちょっと”いわく付き”の中国産蛍石です。

この標本は老舗ショップ:Kミネラルズのダンボール箱の中から発掘したものですが(独特の売り方なんで店名隠しても意味ないか ^_^;)、目を引いたのがその価格。

まず一番下に貼ってある値札が「10,000円」、その上に「5,000円」が重ねられ、さらにその上に「2,000円」のシール(わざと元値が見えるように貼ってあるのが商売上手なところ)。

当初の売値から実に80%OFFされるなんて、どう考えても原価割れしてそうだし、”どんだけ不人気な標本なんだよ....”と勘ぐりましたが、標本自体はサイズも大きいし、結晶もハッキリしていて2,000円なら全然悪くない。

”きっと数多く出回り過ぎて価格が暴落したんだろう...”とその時は安直に考え、よい掘り出し物に出会えた、と喜んで購入しました。

しかし、今回の記事を書くにあたって調べたところ、いくつか”いわく”が付いていることがわかりました。

まずはその産地。
mindatで「江西省上饒市」を調べましたが、蛍石産地としてあまり著名な感じではなく、3箇所から蛍石の産出報告はあるものの標本の写真は存在せず、これ以上の同定は不可能でした。

そのうち「江西省上饒市」産の蛍石は、同じ江西省にある「九江市徳安県 徳安(De'an)蛍石鉱山」のモノだ、という記述をネットで見つけました。さっそくmindatで徳安(De'an)蛍石鉱山を調べてみると、こちらからは私の標本に似た写真がウジャウジャと出てきました。

なので、”じゃあ、徳安(De'an)で決まり!”と思ったんですが、ふと目をやった注釈部分に「上饒」を表す「Shangrao」のスペルがあったので気になって翻訳サイトで訳してみたところ、以下のような記述が見受けられました。

 「八面体蛍石は実際には上饒(Shangrao)近くの鉱山から来るのかもしれません」

そして、さらに

 「この地域に起因する多くの蛍石写真は、最終的に別の地域に移動する可能性がある」

との記述も。

他にも「業者が場所を特定されるのを恐れ、正確な産地情報を提供していない」という記述もみられ、どうにも産地についてはハッキリしない現状であることが伺えました。

なので、とりあえずこの記事での産地情報は「上饒」にしておくことにします。
いつかハッキリする日が来るといいんですけどねぇ~(汗)

続いて、2つ目のいわく「オイル塗布」

産地情報を調べている際に、この産地の標本には見映え向上のために「オイルが塗られている」という記述を何度か見かけました。

表面が少しベトつく、とか、結晶のくぼみに固化したオイルが溜まっている、等の記述がありましたが、私の標本にはそのような”痕跡”は発見できませんでした。

ただ、この産地の標本は石英質の母岩をフッ化水素酸で溶かして結晶を露出させている、という話なので、個人的には”たぶん塗っているんだろうなぁ~”と思っています。

何故かというと、以前に酸化鉄で茶色く染まった蛍石をクリーニングしたくて希塩酸に放り込んだことがあるんですが、出てきたら表面のテリが多少鈍くなってしまったことがあったのです。

この産地の蛍石は、表面のテリに乏しくスリガラス状になっているのも特徴のひとつですが、もしかしてそれは「酸処理の副作用」なんじゃないの?と思うのです。そして、その荒れた表面をごまかすために、オイルを塗って人工的にテリを復活させているのではないか?と思うのです。

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蛍石の結晶は六面体になることが多いようで、天然の八面体結晶は数が少ないそうです。言われてみると、私の蛍石標本の中でも八面体結晶はこの標本だけでした。

色合いも薄いグリーンを基調に、結晶の稜線部分だけ紫に変化する美しさ。

この結晶が本来持っていたテリ具合は一体どんな感じだったのでしょうか?
その姿を拝んでみたい、と思うのは、きっと私だけではないでしょう。

返す返すも、蛍石が石英中に埋没してしまっているのが残念な産地です。


蛍石-05
20151127-b1.jpg


<  蛍石   Fluorite  >

[ 中国 広東省 韶関市 乳源ヤオ族自治県 乳源蛍石鉱山 産 ]
[ Ruyuan fluorite mine, Ruyuan Co., Shaoguan Prefecture, Guangdong Province, China. ] 
 (L:96mm × H:80mm)


2013年の京都ショーで購入した、広東省Ruyuan(ルーユェン?)のアップルグリーン蛍石です。

ちょうど標本購入の方針を、「お手頃価格の標本を幅広く収集」から「より品質重視」に切替え始めた頃で、この蛍石はその品質重視第1弾の購入品として、記憶に残る標本です。

当時は「1つの石にこんなお金を払っていいのか~?」という抵抗感(=貧乏性)に苛まれ、なかなか決断できずにお店の前で30分ちかく”う~~~ん...”と唸っていました。

しかし、2年経った今では、たぶんこの石を買った金額など即決です(爆) 別に当時と比較して私の懐が豊かになった訳ではなく、完全な”慣れ”です。いや~、慣れるってホント怖いです(汗)

さて、本題の石のお話へ。

この産地の蛍石によくみられる特徴は、細かい階段状に形成された結晶形だと思いますが、本標本はちょっと趣が異なります。

透明度の高い小さ目の六面体結晶が連晶しており、その結晶は階段状には崩れていません。六面体の稜線には「面取り(d面?)」が出ているものが多く、その面も光を反射するので四方八方にキラキラと輝きます。

20151127-b2.jpg

1つ1つの結晶が小さくて透明度が高いので、結晶の重なり具合でアップルグリーンの深みが違って見えます。

20151127-b5.jpg

その色合いのグラデーションと結晶面の煌きのダブル効果で、とても美しい標本になっているんじゃないかと思います。

あと、共生鉱物として白色の結晶も少しついています。
方解石かな?

20151127-b6.jpg


蛍石-04
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<  蛍石   Fluorite  >

[ 中国 湖南省 郴州市 宜章県 瑶崗仙鉱山 産 ]
[ Yaogangxian Mine, Yaogangxian W-Sn ore field, Yizhang Co., Chenzhou Prefecture, Hunan Province, China. ]
 (L:96mm × H:74mm)


2014年の京都ショーで購入した、ヤオガンシャンの青紫系蛍石です。

ヤオガンシャンからは様々な色合いの蛍石が産出されていますが、個人的なイメージではこの標本のような”透明感のある水色に紫混じり”が、もっともヤオガンシャンっぽい色合いなんじゃないかと思っています。

基本となる結晶形は六面体ですが、完全な六面体はほとんどなく、大小入り混じって複雑に連晶している感じです。

20151103-b2.jpg

一部には緑泥石のインクルや黄鉄鉱の付着も見られます。

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この石は会場に入った直後、まず初めに立ち寄ったお店で見つけました。

その当時は蛍石収集に熱が入り始めた頃で、ヤオガンシャンもぜひともコレクションに加えたい産地のひとつでしたが、半ばブランド化したヤオガンシャン産蛍石はとにかく高額で、なかなか価格と品質のバランスに納得いく標本には出会えずにいました。

しかし、この標本の織り成すブルーとパープルの色彩、そして透き通るような透明度に私は完全に魅了されてしまい、「このグレードなら、この金額払ってもいいかも!?」とお店の前で考え込むこと2~30分!?(汗)

最終的には「(私の買える範囲で)これ以上のヤオガンシャンに出会うことはたぶん無い」と判断し、入場したばかりだというのにその日の購入予算の2/3にあたる金額をお支払したのでした。

あれから1年。
今のところ、このヤオガンシャンを越える標本には出会っておらず、あの日の自分の決断が間違いではなかったと安堵している今日この頃です。

20151103-b4.jpg


蛍石-03
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<  蛍石   Fluorite  >

[ 中国 湖南省 郴州市 桂陽県 黄沙坪鉱山 産 ]
[ Huangshaping Mine, Huangshaping Pb-Zn-polymetallic ore field, Guiyang Co., Chenzhou Prefecture, Hunan Province, China. ]
 (L:83mm × H:72mm)


今回ご紹介するのは、2014年の大阪ショーで購入したライトグリーンの蛍石です。

この蛍石、購入したお店のラベルは「中国 湖南省 瑶崗山鉱山」となっていました。ただ、ネットで調べてもそんな産地名はまるでヒットせず、出てくるのは有名な瑶崗仙(ヤオガンシャン)ばかり。Googleも「もしかして瑶崗仙?」とか言ってくるし(爆)、購入当初は”瑶崗仙の間違いかなぁ~?”と安直に考えていました。

ところがある日、よく覗かせてもらっているサイトでこの標本と非常によく似た特徴を持つ蛍石を見つけました。そのサイトの産地標記が黄沙坪(フアンシャピン?)だったのです。おまけに裏を取りにいったmindatの黄沙坪鉱山ページに記載されている蛍石写真もかなり似た特徴を持っており、私的には”これはほぼ決まりだろう”という手応えを持っています。

購入したお店はけっこうな老舗なんですけど、こういう事もあるんですねぇ~。まあ、扱ってる標本数が多いんで、1つずつ産地標記の裏付けなど取ってるヒマはないんでしょうけど。

今回の教訓:「ラベル標記は鵜呑みにせずに自分でもちゃんと調べよう!」

さて、そろそろ石自身の話を。
結晶は単純な正六面体の集合って感じです。

20150914-b2.jpg

色合いの基本となるのは明るめのライトグリーンですが、そのグリーンがなんていうかこう”ほわんっ”とした感じで、眺めているととっても癒される不思議な色合いです。

結晶自体の透明度はけっこう高くて結晶内部まで透けて見えるんですが、ちょっと離れて眺めていると白く霞んでみえるというか....。う~ん、なかなか表現が難しいです(汗)

結晶の中には黄土色のゾーニング?を含むモノや

20150914-b3.jpg

白色のインクルージョン?を含むモノがあって

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美しさという点ではこういった内包物は邪魔者なんでしょうけど、”森と土”を連想させる配色に私は癒しを感じています。


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