< ファーデン水晶 Faden Quartz >
[ Waziristan?, Pakistan.産 ]
(H:40mm × W:58mm)「2013大阪ショー仕入れ品」第3弾は、その形状に独特の特徴がある「ファーデン水晶」です。
ショーに赴くちょっと前に、よく観にいくサイトにファーデンの記事が書かれていて、”そういや、ファーデンってまだ持ってないよなぁ~”と思っていたところ、パキスタン産のファーデンが廉価で転がっていたので(笑)、サンプルのつもりで一つ購入してみました。
ちなみにお店では”産地はパキスタン”としかわかりませんでしたが、たぶん有名なWaziristan産なんじゃないの?って感じです。
「ファーデン」というのはドイツ語で「糸」の意味だそうで、主に平板状の水晶の内部に糸状の白い筋のようなものを含む水晶のことを「ファーデン水晶」と呼んでいるそうです。
ただ、その生成過程や定義には諸説あるみたいで、まだちゃんと解明されてはいないようですね(汗) 個人的には”糸状の筋を基点にして両方向に結晶が成長した両錘水晶”という解説が一番しっくり来るものがありました。
この標本はクラックや小さな結晶が何個も付着していて、ファーデンラインがはっきりと確認できませんが(だから安かったんでしょうね^^;)、よく見るとちゃんとファーデンラインがありますし(写真の矢印部)、それを基点にして両方向に結晶が成長している様子を確認することができます。


まあ、入門用の標本としては、これで十分こと足りますね!